現在MR(製薬会社の営業職)をしている方や就職活動を行う大学生の人たちはMRの将来性がどうなのかが気になっているのではないのでしょうか?
MRの平均給料は他業種に比べて高いことが大きな魅力の一つでした。しかしながら、その高給が足かせになりそうな時代に変化をしてきました。以前は医者を接待して(もちろんそれだけではありませんが)自社の医薬品をたくさんしようしてもらう営業をしていました。それが約5年ほど前に業界として接待の自主規制が引かれたことで医者からもMRのニーズが無くなってきています。
また、製薬会社は以前に比較して開発が難航している状況であり、開発費がどんどんと嵩んでいる状況です。さらに国策としてジェネリック医薬品の使用を促進させており、新薬の開発を行っていた製薬会社はどんどんと厳しい状況が予測されます。そうなると人件費の削減を行うのが企業というものです。売り上げの肝となる医薬品がどんどんとジェネリック医薬品になり、医者からもニーズが薄れてきているMRが一番最初に削減される対象となります。
製薬会社で必要な人材とは?
では、現在はどんな人材が製薬会社及び医者からニーズがあるのでしょうか?
それはメディカルサイエンスリエゾンです。営業社員ではないため未承認の情報を取り扱うことが認められています。そのため専門的な知識が必要です。医者からも最新の情報を取り扱うことができるためニーズも高い職種です。
MRのニーズはなくなるのでしょうか?
ある一定数のMRは必要です。現に価格が安いだけで使用されるようになったジェネリック医薬品を扱う後発薬メーカーでさえMRを採用しています。後発薬メーカーの中でのシェアの奪い合いになるのでそこに打ち勝つために必要な職種としてある程度残ることが考えられます。しかしながら、こちらで重要なのはシェアを奪うために必要な能力がある優秀なMRに限られてくるでしょう。
またもう一つニーズがあるのが専門性のあるMRです。特にがんの専門MRはある一定数は必要となります。生活習慣病の領域では日々相談したくなるような事象が発生することはありません。しかしんがら、シビアな領域であるがん領域では有効性情報に加えて副作用情報や最新情報について求めている医者は多数います。医者は頭がよく自ら専門領域の情報を入手しておりますが、全部を入手することは不可能です。専門MRにはその領域、その薬の情報の細かなところまで医者と同等かそれ以上の知識が必要です。その知識があるMRのみ今後は必要な職種として残っていくでしょう!
同様なことをホリエモン(堀江貴文)が言っています。ホリエモンは全く関連がないMRについてもよく理解されているところがスゴいですね。
中途半端なMRは要らないということですね!
これはMRに限らずどんな仕事にも言えることですね。日本もどんどん格差が開いていくことが考えられますね。
基本的には情報はインターネットを通じて得ることができる時代ですし、googleスカラーなどでキーワードを登録しておけば新しくパプリッシュされた論文についてもアラートをかけてくれます。それに加え、企業もm3を活用したり、製品のHPを充実させeディテールを積極的に進めており医師がMRに会わなければ情報を得ることができないということはないのです。
必要なMRとはそれらの情報を噛み砕いて咀嚼して提案ができるMRということになるでしょう!
あなたはその様な必要なMRですか?
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