MRが必要な理由は?不要な理由は?

MR
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今あなたがこの記事を読んでいるということは

MRもしくはMRと深く関わる立場にいる方でしょう。

もしくは

これからMRになろうかと考えている学生

MRに転職をしようかと考えている人でしょう。

医療費抑制が叫ばれる中で登場した

超高額な抗がん剤オプジーボの緊急薬価引下げは

業界に大きな衝撃が走りました。

発売当初100mg約73万円の薬価でしたが、

2018年4月の薬価改定で

3分の1の約27万円まで引き下げられました。

医薬品業界は公定価格である薬価に価格が守られ

開発の困難な薬剤の研究に多額の資金を投じ

既存の治療では解決が困難な疾病に対して

有効な薬剤を生み出してきました。

昨今開発し上市に至る薬剤というのは

数万に1剤と言われるほど

大変開発が困難になってきています。

1社で開発が困難なため

必要な技術や化合物を有している企業

と業務提携や買収が進んでいます。

製薬企業が生き残るためには

販売する医薬品が必要であり

販売する医薬品がなければ

利益を生み出すことができません。

つまり研究は開発に資金を投じること

もしくは

有望な医薬品、化合物を有している企業との

提携や買収・合併は必須の経営戦略になります。

その資金を捻出するためには

不要なコストを削減し

必要な分野にリソースを割く必要があります。

製薬企業に関わらず

ITの活用により内勤作業の業務の効率化が行われ

内勤社員はどんどんと不要になってきています。

加えて

AIの登場により医師、薬剤師が求める回答を

データの面から

より正確に

より迅速に

情報提供できる時代になっていきます。

そうすると医薬情報担当者である

MRの仕事の必要性はどんどんと薄まってきている

と言って間違いありません。

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MRは全く不要になるのか?

では本当にMRは全く不要になるのでしょうか?

全くゼロになるかというと

恐らくゼロになるのには時間がかかるでしょう!

しかしながら一方で

ARB、DPP4、SGLT2の様な同系統の薬剤

の微々たる違いについて

SOV(シェアオブボイス)で

MRを介した差別化を行い

シェア争いを行うことは今後ないでしょう。

多くの医師はそれらの薬剤の

臨床的な大きな違いはないと考えています。

MRという便利屋がいるために

忖度がなされ患者に不利益がない範囲で

処方が変化してきていたのは言うまでもありません。

それらの微々たる違いについては

今後AIが臨床データをもとに

患者に最適な薬剤を推奨してくれるでしょう。

それ故に高給取りであるMRは

これほどの人数は必要ではありません。

必要なMRもいる

全てのMRが不要になるかと言えば

現時点ではNOです。

データだけでは判断ができない部分が多くあります。

それは県民性や医師の性格や歴史を踏まえた判断です。

医療が物理や数学と

決定的に異なることがあります。

それは答えが一つではない!

ということです。

物理や数学、化学では答えは必ず一つです。

一方で医療は

患者毎に答えが異なります。

遺伝子毎に答えが異なります。

人種によって答えが異なります。

薬剤の選択に関しては

RCTや疫学だけでは全てを語れない

ヒトとヒトとの関係性や空気感が重要です。

これらの空気を読めるMR

そして

データと地域性、医師の性格、県民性等

を踏まえて

マーケティング戦略を立てることができる

この様な人材のみが必要で生き残ることができます。

それ故に

本社から与えられた

面会回数やカバー率などの

KPIを言われたままにこなす仕事をしている

MRは全く必要のない不要な存在となるでしょう。

MRの次は医師と薬剤師

看護師は今後も需要がある人材であり続けるでしょう。

一方で医師や薬剤師は少し変化があるかもしれません。

医師は処方権を唯一持っています。

その処方は臨床試験に基づいたデータから

患者に最適な薬剤を選択するのが最良です。

それにも関わらず

医師は薬剤についてよく知りません。

当然と言えば当然です。

何百何千とある薬剤の細かなデータまで

全て覚えることなどできるわけがないのです。

AIであればそれができます。

医師の処方がAIがはじき出した分析を参考に

される時代は間違いなく来るでしょう!

それが進めば疾患によっては医師

特に開業医の不勉強医師の在り方は

考え直す必要があるかもしれません。

また薬剤の専門家である薬剤師は

データをもとに仕事が成り立っています。

データを完璧に扱えるAIの台頭が進めば

MRと同様にその存在価値は

大きく変化するでしょう!

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