かつては3高というコトバがありました。3高とは高身長、高学歴、高収入です。一部上場企業はそうでない会社と比較し、一般的に収入が高いです。2020年の日本の平均年収441万円です。この数字を見て多いと思うのか少ないと思うのかは人それぞれです。一部上場企業の方だけを抽出すると平均年収は600万円以上です。一部上場企業で働く人の多くは大学を出ていますので、学歴と年収はある程度相関関係にあることが知られています。一部上場企業の年収が600万円といいつつも年功序列で年収が上昇していき、管理職になれば年収1,000万円を超えることも珍しくありません。そのため女性たちの結婚相手として一部上場企業で働いている彼氏を作り、結婚し、夫にすることが勝ち組の成功方程式でした。その方程式は今も成り立つのでしょうか?
一部上場企業の夫は本当に大丈夫か?
一部上場企業で働く夫と結婚したことで親戚関係から祝福され、友達から羨まれた経験をした人もいることでしょう。かつては年功序列で年収は右肩上がりで上昇していき、出世コースに乗れば年収1,000万円を超え、そうでなかったとしても1,000万円近くまでは到達することができました。即ち大きなトラブルを起こさない、巻き込まれなければ安定した生活が約束された公務員の次に安定した職業であったと言えます。
しかし、今はどうでしょう。日本を代表するトヨタ自動車ですら終身雇用は維持できない旨の発言をするなど時代は大きく変わりつつあります。新型コロナウイルスで大きく働き方が変化しました。会社のオフィスに行って、決められた時間オフィスにいる労働スタイルからテレワークにて働くスタイルに変化してきています。今まで大きな顔をしていた人が存在感を薄め、今まで静かに仕事をこなしていた様に見えた目立たなかった社員がコアとなる仕事を動かしていたことに気がついた企業や部署がでてきました。
今、企業は売上が激減し、コストは変わらずかかることから大きな転換期を迎えています。ニュースでは抽象零細企業に注目して報道がなされることが多いですが、一部上場企業であっても厳しい状況であることは変わりありません。むしろ固定費が大きな一部上場企業の方が、ダメージは大きいと言えます。一方で、一部上場企業はテレワークなどのに必要はIT機器などハード面では既に整っていた場合も多く、追加で必要なシステムやルールを構築することでスムーズなテレワークに移行することも可能な場合も多くあります。もちろん職種によっては不可能な場合も多いでしょう。ですが、テレワークに移行することで明確になったことがあります。使える人材と使えない人材です。言い換えれば、いるだけの人と仕事を回している人です。先ほど一部上場企業の方が固定費が大きくダメージが大きいと述べました。その固定費の大きなものの一つに人件費があります。企業活動を行う上で人は非常に重要です。しかしながら、ITが今よりもさらに浸透していくと必要な人の数は減少します。手作りで生産していた衣服を機械でたい資料生産できる様になったときに作業員が必要なくなるのと同じ様なイメージです。
ITやAIが進んだとしても全てを機械に任せる訳にはいきません。ほとんど自動で飛行する飛行機でもパイロットがいる様にそれを監督して動かす人が必要です。もしくはその仕組みやシステムを作ったりできる人はいつまでも必要になります。
逆に人でなければできない様なことができない人は今後一部上場企業で働き続けるこことは困難になる可能性が高いです。企業の中を見て見ても若い人の方がこのコロナの変化にすぐに対応しています。あなたの夫が30代前半であればまだいいかもしれません。これからの変化に対応する様に与えられた仕事をするのではなく、自ら変化に対応し必要な仕事を見出して行動する様なタイプであれば問題なく生き残っていくことができるでしょう。しかし、あなたの夫が40歳を超えている様な場合は注意が必要です。既に高い年収を会社から支給されているはずです。前述の様に若い人ほど変化に対応できる人も少なくなっているはずです。対応できたとしても若い人と同じ様なことができるだけではもの足りないと会社は判断するでしょう。なぜならば、若い人よりも高い給料を払っているからです。同じことをさせるのであれば、若い給料が低い社員の方が会社は都合がいいですし、これからの変化にも対応してくれる可能性が高いと判断をするでしょう。
人余りになってきますので、何がなされるかといいますと早期退職募集、つまりリストラです。年齢で区切って募集することも多いです。年齢が高いほど、その対象になりやすく注意が必要でしょう。
一部上場企業の夫はリスク
一部上場企業で長年働いていると毎月決まった日に一定の給料が支払われることに慣れてしまいます。しかも年々その金額は上昇していきます。当たり前に給料が支払われている安心感から人は努力をしなくなってくることがあります。トップレベルで出世昇進している人はそうではないでしょうが、多くの人はその他大勢の出世コースではないのが現実です。そうなると波風立てないことが一部上場企業で生き抜く戦力として多くの日々を過ごしていることでしょう。新型コロナウイルスのため外から大きな波風が立ってしまいました。全く波風に慣れていない中で冬の日本海の様な荒波が襲ってきた今、あなたの夫はこの荒波を制することができるのでしょうか?かつては運動部でバリバリやっていた人も長年運動していないとすぐには動けません。それと同じで波風を立てない戦略を会社で取ってきた人にとってはすぐには荒波と戦えないでしょう。なかなか厳しい時代になったかもしれませんね。
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