バイアグラと言えば男性の勃起不全の治療薬として
1998年に米国で1999年に日本で承認された有名なお薬です。
このバイアグラは当初は
狭心症の治療薬とした開発されていましたが
開発途中で勃起不全(ED)に対しての効果が発見されて
現在では多くの方が使われる様になった薬です。
現在ではバイアグラの他にも
シアリスやレビトラなどの薬も
勃起不全に対して使用されています。
この様に男性の性欲減退や
性機能低下に対する薬がある一方で
女性に対しての薬はありませんでした。
2015年8月米食品医薬品局FDAは
初の女性用バイアグラと言える
フリバンセリン(Flibanserin)
【商品名:Addyi】を承認した。
このフリバンセリンとはどんな薬なのでしょうか!
女性用バイアグラ フリバンセリンは抗うつ薬として開発
フリバンセリンはドイツの製薬会社ベーリンガーが
抗うつ薬として開発を進めていました。
しかしながら、
抗うつ薬としての効果は思わしくありませんでした。
一方で、
脳神経伝達物質ドーパミンを増やす効果が確認され
女性の性的欲求低下障害改善の効果が発見されました。
そこから女性の性欲低下に対する薬として
開発が奨められてきましたが、
2010年と2013年に認可のためにFDAに申請するも
2回の却下を受けて認可が見送られてきた薬です。
この却下については
男性にはバイアグラが認可されるのに
女性用の薬剤は認可されないのは
ジェンダーバイアス(性的偏見)であると
議論が起きていた。
ジェンダーバイアスか副作用か
先述の通り男性に対する治療薬としては
バイアグラ、シアリス、レトビア
などの薬剤が認可されている。
認可されないのは性的偏見によるものか
効果や副作用によって認可されなかったのかの議論があった。
効果に関しては
フリバンセリンはプラセボ(偽薬)
に対しての効果が確認されている。
その効果に関して治験に参加した女性からは
『スイッチが入ったようだ』
『夫婦生活が復活した』
との声が聞かれているという。
一方で低血圧や失神などの深刻な副作用の懸念もあるという。
この副作用に関してはアルコールと同時に服用することで
リスクが上昇するとされている。
これらの理由から諮問会議では
フリバンセリンの認可に賛否が別れたとされている。
まとめ
このフリバンセリンが米国で認可されたことは
非常に大きな出来事と言えます。
ジェンダーバイアスの議論があった中で
認可されたこの薬剤が安全に使用されるかどうか
今後の注目点になっていくのではないでしょうか?
あなたはフリバンセリンを使用したいと思うでしょうか?
女性の性へのバイアスがなくなることは好ましいことだと思います。
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