アフターコロナは2022年

コロナウイルス
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新型コロナウイルスの再拡大がとまりません

7月の上旬に東京の繁華街、いわゆる夜の街に再流行の兆しが見えていました。

しかし、具体的な対策を講じることがなく3週間もの時間が経過しました。

緊急事態宣言解除に伴い日常生活が徐々に戻ってきていました。この日常生活が戻ってきた状態では再拡大はいわば当然と言えます。

全国的にも感染の増加がみられる中で始まったのがGo toキャンペーンです。観光産業を刺激するために始まったキャンペーンですが、新型コロナウイルス再拡大を刺激しているとしか言いようがありません。

7月22日よりキャンペーンをはじめましたが、そのキャンペーンを利用して旅行する人がどれほどいるのか謎です。

むしろ今積極的に旅行していることで向けられる冷ややかな目を気にして、普通の感覚であれば旅行を控えるでしょう。

我々の血税が、無駄なキャンペーンとそれに伴うキャンセル料に使われていることに憤りを覚えるのはわたしだけではないでしょう。

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ウィズコロナは難しい

ウィズコロナは難しいと言わざるを得ません

人が動けばウイルスも動き感染も拡大するという前提をしっかり理解する必要があります。

そして我々が今できることは”動かない”しか対策がないことを肝に命じて認識をすべきであります。

今回の新型コロナウイルスはいわばよくある風邪のウイルスです。

しかし、一般的な風邪と違うのは感染力が強いことと一定の割合で重症化する、そして無症状感染者が多くいるということです。インフルエンザウイルスの方が感染力は弱く、感染力も強くはありません。しかし、圧倒的に重症化率や致死率、そして症状はほぼ100%顕在化します。

どちらかと言えば注意が必要なのはインフルエンザです。

しかし、新型コロナウイルスとインフルエンザには大きな違いがあります。

ワクチンと薬が有無です。

インフルエンザはワクチンも薬も開発されているので、対応が可能です。

一方で新型コロナウイルスはそのどちらもありません。

ウィズコロナを実現するためには薬がないと不可能であるという事実を認識する必要があります。ですので、アフターコロナは愚かウィズコロナの段階にもまだないのです。

アフターコロナの世界は当分来ない

皆さんはアビガンという言葉を覚えているでしょうか?

そうです。

安倍首相が2020年5月中の承認を目指すと明言したあの薬です。

2020年8月現在においてアビガンという言葉を聞きますか?

聞きませんよね。

日本の薬剤承認制度はそんな簡単なものではないですし、時間がめちゃくちゃかかるのが薬剤承認です。特に日本はドラックラグと言われ、海外で有効性が確認されて普通に使われている薬が、何年も使えない状態が恒常化しています。

アビガンはまだ承認されていませんが、レムデシビルは承認されました。なぜでしょう?

それは特例承認という制度を使ったことをご存知の方も多いでしょう。

特例承認は

①国民の生命や健康に重大な影響を及ぼす疾病が蔓延し、緊急にしようする必要がある 

②日本と同等の審査水準がある外国で承認されているという条件を満たしている場合、最短期間で薬の審査、承認が可能となる制度です。

つまりレムデシビルはこの条件を満たして、優先的に厚生労働省で審査されたために承認されました。

一方でアビガンは海外で承認されていません。

そのため条件の②を満たさないのです。

特例承認も日本が主導的に承認できるわけではなく、海外頼みということです。

国内では藤田保健衛生大学を中心に47施設での臨床試験が実施されましたが、2020年7月10日結果を発表し、期待する効果は確認されませんでした。

期待する効果を示しませんでしたが、一定の効果は認められました。

しかし、薬剤のデータは統計解析の結果有効性が確認できなければ、保険承認されません。

ですので、日本を主導でアビガンを承認することの可能性は大きく遠のいたのが事実です。

移動や人と会うためにはワクチンが必須

インフルエンザワクチンを接種すれば、もし罹患したとしても重症化を防ぐことができます。

新型コロナウイルスも罹患したら重症化することが問題の一つです。

ワクチンを国民が接種し、抗体を持つことで自然治癒率の上昇、重症化率の低下を実現できれば、医療提供体制を維持することもでき、経済活動も通常に戻すことも可能です。

しかしそのワクチンが現在ありません。

このワクチンが開発され、人類の多くが接種し終わるまではアフターコロナはありえません。ワクチンがなくとも特効薬があれば状況は異なりますが、特効薬もありません。

今、ウィズコロナも危険と言わざるを得ない状況です。

アフターコロナは2022年以降

薬剤の開発には多くの時間とお金がかかります。

薬剤ができればすぐに接種することや発売することはできません。厚生労働省の審査をいくつも通過しなければいけません。さらにその前に薬剤が効果があり、そして安全か調べる治験を行わなければなりません。

政治家先生たちは理想的なことを言いますが、現実は厳しいです。急ぐことすらできないのが事実です。急ぐためには法改正も必要な案件です。

今の状態で世界が協力して2022年がやっとというところでしょう。2021年に接種がはじまったとして、日本人の接種が終わったとしても世界レベルで拡大した感染症ですので、世界レベルで接種が完了しなければいけません。

これは何を意味するかというと東京オリンピックは中止ということです。東京オリンピックだけではなく、2022年までは世界的なイベントを通常に戻して実施することは不可能でしょう。

最後に悲観する訳ではなく今何ができるか考えよう

飲食や観光、交通産業が厳しいとよく報道されますが、それ以外の多くの業界で大打撃です。

飲食をやっている人の嘆きがテレビでよく流れます。

確かに大変だとは思いますが、元どおりにならない現実を受け入れることを始めるべきです。芸能人がYoutubeをやってみたり、オリンピック選手がUber eatsの宅配員をしてみたりと皆どうにか生き抜くために今までと違うフィールドに目を向け行動しています。

売り上げが半分になったとか1/10とかが当たり前の世の中に変わったことを受け入れなければなりません

アフターコロナなまだ来ないですし、アフターコロナの世の中はもう2019年の様な世の中ではないでしょう。

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