段階の世代が2025年には後期高齢者(75歳以上)になり
人口の20%と後期高齢者になることが予測されています。
そのことから”2025年問題”と称して
国を挙げて医療費や社会保障費の見直しが行われています。
高齢者が増えると何が問題かといいますと
その1つに医療費が膨れ上がることが挙げる事ができます。
国民1人にかかる障害医療費は約2400万円と言われています。
いつどれくらいの医療費がかかるかを見てみますと
70歳までに約1200万円使い、
70歳以上で残りの1200万円が使われると言われています。
たった10年足らずの間にその前の70年間に匹敵する
医療費が使われているのです。
従って高齢化社会が進む日本においては
2025年問題は非所に大きな問題と言う事が出来ます。
高齢に伴って増えている疾患として
認知症があります。
認知症はもはや社会問題として
国を挙げて取り組まなければならない問題です。
そこで今回は認知症と症状が似ている疾患である
”うつ性仮性認知症”にとの症状の違いについてまとめました。
認知症とは
そもそも認知症とはどういうものでしょうか?
認知症は一度発達した脳が何らかの原因で
脳の細胞が壊死したり、脳の血流が悪くなるなどして
もの忘れなど様々な症状を引き起こします。
認知症と一言で表現されることも多いですが、
アルツハイマー型認知症をはじめ認知症にも様々な種類があります。
加齢とともに増える認知症の中心がアルツハイマー型の認知症です。
認知症とうつ性仮性認知症との違いとは?
一見似ていると思われる認知症とうつ性仮性認知症にも
症状の違いはあります。
うつ性仮性認知症は高齢者のうつ病にしばしば見られます。
思考制止などのうつ病症状により
記憶力や集中力の低下が見られ認知症の様に見えます。
認知症とうつ性仮性認知症の違いをまとめました。
認知症は物忘れ等について自覚していることが少ないのが特徴です。
一方でうつ性仮性認知症の方は
もの忘れがあるとの自覚があります。
そのためにうつ性仮性認知症の方は気分の落ち込みが見られます。
認知症の方の妄想の特徴に物をとられた妄想して
家族や介護をしている周囲の人を疑う行動にでます。
一番の鑑別のポイントは脳のCT画像を撮る事で違いを見る事ができます。
アルツハイマー型認知症の方は脳の萎縮が見られます。
一方、うつ性仮性認知症の方は脳の画像所見は正常です。
うつ性仮性認知症の方は脳に異常が生じているのではなく、
うつから来る物忘れによるものであるので当然と言えます。
治療に関しても抗うつ剤が有効なうつ性仮性認知症に対して
認知症は進行を抑制する薬剤を使用するなどの違いがあります。
認知症とうつ病の違いのまとめ
認知症とうつ病は異なります。
両者の違いを理解して接することが大切になります。
家族に認知症の方がいる場合は
介護疲れなどのためにイライラとしてしまうことも多いです。
介護疲れが介護者のうつ病を引き起こす事もあります。
これから高齢者がますます増えていくことは間違いありません。
社会全体で高齢者を支え、認知症を支える仕組みが必要です。
そのためには認知症の症状や原因と認知症に似た疾患との違いを
理解する事からはじめることが大切になります。
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